松岡茉優『ギークス』珍ドラマ化が加速 ミステリーでもヒューマンものでもない中途半端さと甘いキャラ設定が招いた低空飛行状態

ドラマライター・ヤマカワ ドラマライター・ヤマカワ
2024.09.05 08:00
松岡茉優『ギークス』珍ドラマ化が加速 ミステリーでもヒューマンものでもない中途半端さと甘いキャラ設定が招いた低空飛行状態 松岡茉優(C)ピンズバNEWS

 松岡茉優(29)主演の連続ドラマ『ギークス~警察署の変人たち~』(フジテレビ系/毎週よる10時)の第9話が、9月5日に放送される。

 最近の平均世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区)は、4%台と3%台を行き来する低空飛行のうえ、配信サービス・TVerのお気に入り登録数も62.8万(9月5日16時現在)とドラマランキング低位で、増加する見込みもない“なぎ状態”なのだが、何が原因だろうか。

 同ドラマは、小鳥遊(たかなし)署勤務の3人のギーク(賢いオタク)である鑑識官・西条唯(松岡)、産業医・吉良ます美(田中みな実/37)、交通課員・基山伊織(滝沢カレン/32)が、それぞれの得意分野を活かして事件を解決する井戸端謎解きエンターテイメント。不調の要因はいろいろとありそうだ。

 8月29日放送の第8話は、「ジャッジマン」と名乗る人物から企業あてに不正やハラスメントを告発する脅迫状が届き、それら企業が炎上する事態が多発する。次のターゲットになったのは大手銀行「なのはな銀行」小鳥遊支店。早速、ネットには多数の誹謗中傷が書き込まれ、支店の窓ガラスが割られてしまう。

 刑事課の芹沢(中村蒼/33)らは、銀行の顧問弁護士・薮下(上谷圭吾/30)とパラリーガル・相田(モロ師岡/65)と、支店長・神谷に話を聞きに「なのはな銀行」へ。一方、勤務を終えた西条ら3人はマッサージサロンで、オーナーセラピストの城之内(乙葉/43)の施術とトークに深く癒されていて……という展開。

 本作のストーリーの雑さはかねてから指摘されていて、今回もX(旧ツイッター)で《なんだこの話。社会風刺のつもり? どこが面白い?》《今回もすごい珍作。刑事が弁護士に犯人の要求を飲むよう説得!?ウソだろ》《西条のどこが“陰キャのぼっち”なのかちっともわからんのだが…》などと、ツッコミの声があがっている。

  1. 1
  2. 2
  3. 3