中国・韓国・台湾の「結婚しない理由」 東アジア各国で「メリットなし」と独身を選ぶ人が日本よりも多いワケ

ピンズバNEWS編集部 ピンズバNEWS編集部
2025.09.04 20:00
中国・韓国・台湾の「結婚しない理由」 東アジア各国で「メリットなし」と独身を選ぶ人が日本よりも多いワケ 結婚事情は東アジア4か国でそれぞれの姿が表れた ※画像/photoAC

 日本の少子化はもはや待ったなしの状況です。2024年の出生率は1.15と低迷し、過去20年間で出生数は約4割減、特に2019年以降の急落ぶりが際立っています。女性の初婚年齢は29.8歳で、結婚にかかる経済的・心理的負担が若者に重くのしかかっています。結婚にメリットを感じない、子供を望まない、手続きが面倒といった理由で独身を選ぶ人が増えているのです。

 そんな日本よりも深刻なのが韓国、中国、台湾の3国で、それぞれの国で独自の社会的背景や経済状況が結婚や出産に大きく影響しています。

 韓国では、出生率0.75、女性の初婚年齢31.6歳と、日本以上に晩婚化・少子化が進んでいます。韓国社会では見栄を重視する文化が根強く、結婚式の招待状を大量に送っても日本のように出欠を取らず、招待客は当日の都合しだいで参加を決める。何人来るか分からず、かといって式場は人数が少なくても料金が安くなるわけでもない。結果として結婚式には3000万円近くかかるというデータもあるそう。

 また、賃貸文化がないため、家を買わなければならず、結婚を決めた瞬間から巨額の資金が必要となります。専業主婦になりたいという女性はほぼおらず、結婚にメリットを感じないというわけです。

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