４月１３日の開幕から早くも１か月以上が経った。
「前評判とは打って変わって、大阪・関西万博は大盛り上がり。開幕から３７日目となった５月１９日で、来場者数は４００万人を突破しました」（全国紙社会部記者）
だが、来場者からは不満の声も聞こえてくる。
「ミケランジェロの手がけた彫刻が飾られるイタリア館など、話題のパビリオンは事前予約が取りづらい。当日入場の列に至っては数時間待ちが当たり前。開催前に打ち出された“並ばない万博”というテーマは、どこへやら」（５０代男性）
そこで注目なのが、“予約不要”の海外パビリオンだ。航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏は、こう語る。
「１６５の国や地域、国際機関が参加する今回の万博では、日本人にはあまり知られていない“マイナー国”のパビリオンもある。待機列も少なく、穴場です」
鳥海氏のイチ押しは、ヨルダン館。日本から飛行機で１７時間かかる、中東の国・ヨルダン。古代遺跡群と砂漠が織りなす絶景が魅力で、その世界観が館内でも再現されているという。
「見どころは、映画『スター・ウォーズ』のロケ地でもある、世界遺産『ワディ・ラム保護地域』の砂を敷き詰めた、メイン展示室。約２２トンの砂を現地から運んだというこだわりぶりです。裸足で入れば、まるで本物の砂漠にいるよう」（前同）