大ヒットした『おつかれさま』をはじめ、『キング・ザ・ランド』『私たちのブルース』『サムダルリへようこそ』『建築学概論』など、数多くの韓国ドラマや映画に登場する済州島(チェジュド)。全羅南道の港町・木浦から140キロあまり南に位置する韓国最大の島だ。
火山活動によって誕生した済州島は、「韓国のハワイ」とも呼ばれ、国内外を問わず、年間1,300万人以上の観光客が訪れる大人気のリゾート地である。
高麗時代まで「耽羅(タムナ)」という独立小国だったことから、韓国本土とは異なる食文化を楽しむことができ、美しい海と手つかずの大自然が大勢の人々の心を惹きつける。
梅雨の季節の済州島では、島内のあちらこちらに色とりどりの紫陽花が咲き、スズメダイやアップルマンゴーなど、この季節ならではの済州島グルメを楽しめる。

■IU&パク・ボゴム共演『おつかれさま』舞台、済州島・翰林にあるカフェ
『おつかれさま』は、済州島で生まれ育った幼馴染みのオ・エスン(IU/ムン・ソリ)とヤン・グァンシク(パク・ボゴム/パク・ヘジュン)の波乱万丈な人生を描いた作品だ。持病を抱えながら、生計を立てるために海女として働くエスンの母(ヨム・ヘラン)や、雇われ漁師としてこき使われる若き日のグァンシクなど、島で生きる住民ならではの苦労話に胸が痛んだ。
劇中、エスンの母が、「翰林(ハルリム)に住む先輩海女から潜り方を習った」というセリフがある。翰林は、済州島の北西部にある港町で、沖合にはフェリーでわずか10分の距離にある飛楊島(ピヤンド)が見える。
飛楊島は、チョ・インソン、チ・ジニ、コ・ヒョンジョン共演の名作『春の日』の舞台となった場所で、菜の花の名所としても有名だ。翰林にあるカフェから飛楊島を眺めながら、お茶を楽しむひとときは、まさに至福の時間だ。
