ヒット作『おつかれさま』『建築学概論』など数多くの韓流の舞台、韓国最大の島「済州島」の魅力【韓ドラから始める韓国旅行】

小暮真琴(ビョン) 小暮真琴(ビョン)
2025.07.02 02:00
ヒット作『おつかれさま』『建築学概論』など数多くの韓流の舞台、韓国最大の島「済州島」の魅力【韓ドラから始める韓国旅行】 6月の済州島、いたるところで色とりどりのアジサイの花を愛でることができる

 大ヒットした『おつかれさま』をはじめ、『キング・ザ・ランド』『私たちのブルース』『サムダルリへようこそ』『建築学概論』など、数多くの韓国ドラマや映画に登場する済州島(チェジュド)。全羅南道の港町・木浦から140キロあまり南に位置する韓国最大の島だ。

 火山活動によって誕生した済州島は、「韓国のハワイ」とも呼ばれ、国内外を問わず、年間1,300万人以上の観光客が訪れる大人気のリゾート地である。

 高麗時代まで「耽羅(タムナ)」という独立小国だったことから、韓国本土とは異なる食文化を楽しむことができ、美しい海と手つかずの大自然が大勢の人々の心を惹きつける。

 梅雨の季節の済州島では、島内のあちらこちらに色とりどりの紫陽花が咲き、スズメダイやアップルマンゴーなど、この季節ならではの済州島グルメを楽しめる。

甘くて濃厚な味のアップルマンゴーをふんだんにトッピングしたかき氷とジュース

■IU&パク・ボゴム共演『おつかれさま』舞台、済州島・翰林にあるカフェ

『おつかれさま』は、済州島で生まれ育った幼馴染みのオ・エスン(IU/ムン・ソリ)とヤン・グァンシク(パク・ボゴム/パク・ヘジュン)の波乱万丈な人生を描いた作品だ。持病を抱えながら、生計を立てるために海女として働くエスンの母(ヨム・ヘラン)や、雇われ漁師としてこき使われる若き日のグァンシクなど、島で生きる住民ならではの苦労話に胸が痛んだ。

 劇中、エスンの母が、「翰林(ハルリム)に住む先輩海女から潜り方を習った」というセリフがある。翰林は、済州島の北西部にある港町で、沖合にはフェリーでわずか10分の距離にある飛楊島(ピヤンド)が見える。

 飛楊島は、チョ・インソン、チ・ジニ、コ・ヒョンジョン共演の名作『春の日』の舞台となった場所で、菜の花の名所としても有名だ。翰林にあるカフェから飛楊島を眺めながら、お茶を楽しむひとときは、まさに至福の時間だ。

『春の日』のロケ地、飛楊島を臨みながらお茶ができる翰林のカフェ
オム・テウン、ハン・ガイン、イ・ジェフンスジ共演『建築学概論』ロケ地のカフェ「ソヨンの家」 >
  1. 1
  2. 2
  3. 3