【24年夏旧ジャニドラマ「天国と地獄」】緊急休養で“激やせ”説の目黒蓮、“棒読み”の櫻井翔は何位?「コア視聴率ベスト5」

ドラマライター・ヤマカワ ドラマライター・ヤマカワ
2024.09.15 02:55

■視聴率は高くないが配信は物凄い

 ドラマや映画出演時の櫻井は以前から“棒読み”と言われがちで、『笑うマトリョーシカ』でも《周りの役者がうますぎるから櫻井翔の大根役者っぷりがハンパない》など、演技力を疑問視する声は多かった。

「ただ、本作の場合“自分の意思がない操り人形”という感じのキャラクターにハマっていたとする声もありましたよね。

 最終回ではそういった棒読みキャラのイメージを逆手に取ったどんでん返しの展開があり、《手の上で踊らされていた》《凄みに圧倒されるばかりだった》と話題になりました。視聴率は、やはり『金ロー』の影響でとても苦しかったですが……」(前出の制作会社関係者)

■第2位タイ Snow Man・目黒蓮(27)主演の『海のはじまり』(フジテレビ系/月曜夜9時~/23日終了予定) コア視聴率2.2%(9月2日放送の第9話) TVerお気に入り登録者数198.1万人

『海のはじまり』は、目黒の出世作で川口春奈(29)が主演を務めた『silent』を手掛けた脚本・生方美久氏(31)、演出・風間太樹氏(33)、プロデューサー・村瀬健氏(50)が再集結したドラマで、人と人との間に生まれる愛と家族の物語を描く“親子の愛”をテーマにしたオリジナル作品。

「“第2の『silent』”として高視聴率を期待されていた作品ですが、当初期待されていたほどの数字は取れていません。中絶、がんなど、重いテーマにライト層がついて来られなかったことが大きいと考えられていますね」(同)

 また、主演の目黒が8月15日に疲労を訴えて、芸能活動を緊急休養(発表は21日)し、第9話の放送が延期になってしまうアクシデントもあった。

「目黒さんの第9話出演シーンが公開された際は、視聴者から《めめ、痩せてるね》と激やせを指摘する声も多く寄せられていましたね。

『海のはじまり』は群像劇の作風のため、目黒さんは主演なのにクローズアップされる場面が少なく、その辺りは目黒さんのファンにとっては不満が残るところだったのではないでしょうか。

 リアルタイムの視聴率はパッとしない同作ですが、見逃し配信の数字は物凄いんですよね。目黒さん、有村架純さん(31)、大竹しのぶさん(67)、池松壮亮さん(34)ら一流俳優陣の名演技、泣けるシナリオ、映画のような雰囲気たっぷりの映像美……間違いなく高品質な作品ですから、ドラマ好きな人は自分の好きな時間に、配信で何度も見返しているのではないでしょうか」(同)

 本編8話までとスピンオフドラマ『兄とのはじまり』の見逃し配信の再生回数は、累計5200万再生(ビデオリサーチ調べ、TVer・FODの合計値、9月2日時点)を突破している。

 丁寧に描かれているシナリオや目黒の演技に関しても、

《いろんな言葉が心にずーんと刺さる。 ほんとに泣ける》
《今週も涙なしで見れませんでした…というか毎週泣いてる…》
《ただただ、めめの演技が凄すぎて、、、。目黒蓮なんだけど、「月岡夏」で、ドラマだということを忘れる。見終わってから、目黒蓮主演ドラマだから、あれは目黒蓮なんだよね?って。》

 など、好意的な声は多い。

「『silent』や『いちばんすきな花』(23年10月期)もそうでしたが、村瀬プロデューサーと生方氏の脚本の作品は、とにかく配信が回るんですよね。TVerだけでなく、フジテレビの月額サービスの『FOD』で楽しんでいる人も多いのではないしょうか。

 もちろん局としてはリアルタイムの数字は大切ですが、見逃し配信で大きな数字を取っていくという、新たなドラマのスタイルなのかもしれませんね」(同)

■第2位タイ SixTONES・松村北斗(29)出演の『西園寺さんは家事をしない』(TBS系/火曜夜10時~/17日終了予定) コア視聴率2.2%(9月3日放送の第9話) TVerお気に入り登録者数107万人

 松本若菜(40)主演の『西園寺さんは家事をしない』は、ひうらさとる氏の同名コミック(講談社)が原作。松本演じる西園寺さんが、松村演じるシングルファザーの楠見くん、倉田瑛茉(4)演じる楠見ルカと“偽家族”として暮らすハートフルコメディ。

「視聴率も第9話こそ低かったですが、3%超の回もあり多くのファンがついているドラマですよね。

『西園寺さん』は放送前、そこまで話題を集めてはいなかったのですが、放送後は今夏ドラマでもトップクラスの人気ドラマに。アラフォーで家事嫌いの松本さん演じる西園寺さん、育児に追われて無意識に自分を追い詰めていた松村さん演じる楠見くんを中心に、視聴者の共感を呼ぶ描写が実に丁寧に重ねられていて、24年夏ドラマ最大の“当たり作”とも言われていますね」(同)

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