旧ジャニーズは“NG”の『レコード大賞』Number_i受賞有力のリアル 『NHK紅白歌合戦』とダブル…TOBE滝沢秀明の腹の中

ピンズバNEWS編集部 ピンズバNEWS編集部
2024.09.16 01:30

■Number_iが『レコ大』と『紅白』で年末を締めくくるか

 Number_iの人気、勢いは圧倒的だ。6月25日に『オリコン』が発表した「上半期ランキング2024」では「作品別売上数部門」の「デジタルアルバムランキング」で『No.O -ring-』(5月27日発売)が1位を獲得。

 8月19日公開の最新曲『INZM』のMVは、YouTubeでの再生数が3610万再生を突破している(9月16日7時現在)。

「Number_iは配信を重視していますが、CDも売れている。デビュー曲『GOAT』は3月6日にCDが発売され、Billboard JAPAN週間シングル・セールス・チャートで1位を奪取。9月23日にはファーストフルアルバム『No.I』の発売が控えています。

 そんな彼らをプロデュースするTOBEの社長である滝沢氏は、4月に所属のIMP.が中国進出を果たした際に同行し、中国のSNS『Weibo』(ウェイボー)の本社を訪れて営業活動をするなど、自社タレントの売り出しに余念がないですよね。その際は、後ろ姿だけとはいえ、黒いスーツを着た近影を自身のWeiboアカウントに投稿もしていました。滝沢氏はタレント時代に中国で大人気でしたから、それを利用して現地ファンにもTOBEや所属アーティストの存在をアピールする狙いもあったのかもしれません。

 そんな戦略家で“できる社長”の滝沢氏は、Number_iが『レコード大賞』を受賞できるとなれば、積極的な姿勢を見せると思われます。もちろんそこには、ただ受賞するだけではない、戦略的な意味合いもあると見られていますよ」(前出のレコード会社関係者)

 滝沢氏は旧ジャニーズ事務所の副社長として、同社と『レコ大』の関係性を最も近くで見てきた人物。旧ジャニーズがどのようにして『レコ大』との関わりを避けたか、“決別”して関係性が希薄になって以降の水面下の交渉も見てきたであろう。

「滝沢氏には、ずっと“NG”の姿勢を示されてきた『レコ大』関係者の思いも分かるのではないでしょうか。つまり、旧ジャニーズがなくなりSTARTO社体制となっても、両者の関係がすぐにうまくいくことはなさそう。

 そんな状況下でTOBEのNumber_iが『レコード大賞』を受賞したら、“旧ジャニーズ、STARTO社が取れない賞を取った”という優位性が生まれると考えられます。当然ながら、世間にもNumber_iが“日本の音楽界を代表する賞に輝いたグループ”だとアピールできるし、グループの勢いをより加速させることになると。『レコ大』は歴史ある賞で番組の視聴率も高い。Number_iのファン層以外にもあらためて彼らを知ってもらえる機会ですよね。

 そして、近年“オワコン”という声も聞こえていた『レコ大』ですが、まだまだ影響力は健在。巻き返してきた感もありますね」(前同)

 昨年末の『第65回レコード大賞』で大賞に輝いたのは、Mrs.GREEN APPLEの『ケセラセラ』。ミセスの人気ぶりから番組は盛り上がり、彼らは今年も大活躍を見せている。

 さらに、Number_iにはこんな声も――。

「『レコ大』以上に大きな影響力を持つ大晦日の『NHK紅白歌合戦』。すでに水面下ではアーティストの選考など、徐々に準備が進んでいるとも言われていますが、Number_iは出演最有力候補のグループだと聞こえてきています。

 2024年の元日にデビューしたNumber_iが、『紅白』と『レコ大』、年末の2大音楽特番でまばゆい輝きを見せて1年を終える――そうなれば、24年はNumber_iの年だったな、という印象が残るのではないでしょうか。それは当然、彼らが所属するTOBEの存在感の高まりにもつながってくる。

 TOBEがライバルであるSTARTO社に優位性を持つという意味でも、Number_iの『レコード大賞』受賞、そして続く紅白への出演はかなり大きなこと。そして、滝沢氏はそこに向けて戦略性を持って動いていく、と見られていますね」(同)

 2024年はNumber_iで始まり、Number_iで終わるのかもしれない――。

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