川藤幸三が語る 「江川卓を打った虎の助っ人」 【タイガースを情熱語り】

川藤幸三 川藤幸三
2025.09.08 03:00
川藤幸三が語る 「江川卓を打った虎の助っ人」 【タイガースを情熱語り】 1979年6月2日、巨人 江川卓のデビュー戦で逆転3ランを放ったマイク・ラインバック ※画像/産経ビジュアル

阪神タイガースのレジェンド、“ナニワの春団治”こと川藤幸三が猛虎愛を語り尽くす熱血コラム。OB目線の激励から時には喝も……熱き魂が炸裂する!

 今シーズンは、助っ人外国人も投高打低やな。

 どの球団もピッチャーは先発、中継ぎ、抑えと外国人が大活躍や。タイガースのデュプランティエ、巨人のグリフィン、マルティネス、DeNAのジャクソン、ケイと、チームに不可欠の存在になっとる。

 一方、野手はパッとせんなあ。セ・リーグで及第点をやれるのは、広島のファビアンくらいとちゃうか。パ・リーグだと日本ハムのレイエスだけやろう。他は下位打線で、お茶を濁すような助っ人ばかりや。

 それだけ、日本のピッチャーのレベルが上がったとも言えるけどな。メジャーやWBCでの日本人ピッチャーの活躍を見れば、その実力は明らかや。3Aクラスの野手が来て簡単に成功するほど、日本の野球は甘くないちゅうこっちゃ。

 振り返れば、タイガースは伝統的に外国人野手には恵まれとった。その象徴が1985年に阪神が日本一になったときのランディ・バースや。三冠王に輝いたバースの活躍なくして、あの年のタイガースフィーバーはなかったからな。

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