『べらぼう』謎の深まる福原遥・誰袖の本当の狙いは?大河ドラマ史上まれな破滅型ヒロインが導く“みんな不幸になる”スリリングさと凄み

ドラマライター・ヤマカワ ドラマライター・ヤマカワ
2025.06.15 07:30
『べらぼう』謎の深まる福原遥・誰袖の本当の狙いは?大河ドラマ史上まれな破滅型ヒロインが導く“みんな不幸になる”スリリングさと凄み NHK大河ドラマ『べらぼう』で花魁の誰袖を演じる福原遥 (C)ピンズバNEWS

 横浜流星(28)主演のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の第23回「我こそは江戸一利者なり」が、6月15日に放送される。8日放送の第22回「小生、酒上不埒にて」は、福原遥(26)演じる花魁・誰袖の大胆な言動が話題になっている。

 同ドラマは、町民文化が花開いた江戸時代中期を舞台に、日本のメディア産業やポップカルチャーの礎を築いたとされる、“蔦重”こと蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)の波乱万丈の生涯を描く物語。田沼意知(宮沢氷魚/31)への恋心と松前藩の密貿易をめぐり、危ない橋をあえて渡ろうとする、誰袖の狙いとは――。

 第22回は、宴会で激怒し断筆宣言した春町(岡山天音/30)は、蔦重からの仕事の依頼を拒んでいた。一方、意知にひと目惚れし、松前藩の抜け荷の証拠を見つけたら、代わりに自分を見請けしてほしいと持ちかけた誰袖。大文字屋に蔦重を呼び出すと、腕に組み付いて「抜荷の証を立てるならどうする?」と問いかける。

 後日、吉原にやってきた松前藩当主の弟・廣年(ひょうろく/37)に、誰袖は初会にもかかわらず話しかけ、その手につけられた石の名を問う。そして、ロシアの琥珀だと聞くと、それを抜け荷の証拠として意知に送る。しかし、意知は「それでは証拠にならない」と言い、もう密偵ごっこは終わりにしようと誰袖を諭すが……という展開。

 X上では、《意知に「これはキナ臭い話だ」と言われてスーッと表情が変わる誰袖花魁。笑みから、冷ややかと言ってもいいくらいな肚の据わりを見せる顔へ。この瞬間が好き》《誰袖花魁は回を追うごとに底知れなさが増してきてドキドキする。福原遥の声にうっとりする》などと、誰袖への反響が大きかった。

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