小泉今日子『続・続・最後から二番目の恋』若者に忖度ナシの潔さで好発進 50代専用シニアドラマが抱える“視聴者限定”の代償リスク

ドラマライター・ヤマカワ ドラマライター・ヤマカワ
2025.04.21 08:00
小泉今日子『続・続・最後から二番目の恋』若者に忖度ナシの潔さで好発進 50代専用シニアドラマが抱える“視聴者限定”の代償リスク フジテレビ『続・続・最後から二番目の恋』主演の小泉今日子(C)ピンズバNEWS

 小泉今日子(59)と中井貴一(63)がダブル主演する月9ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系/毎週よる9時)の第2話が、4月21日に放送される。

 14日放送の初回は、世帯平均視聴率が9.4%で同枠の前期『119エマージェンシーコール』の7.3%を大きく上回り、個人平均も5.5%と23年4月期『風間公親-教場0-』の7.2%以来に5%を超える好調発進となった(ビデオリサーチ調べ/関東地区)。

 同ドラマは、古都・鎌倉を舞台に、テレビ局プロデューサー・吉野千明(小泉)と、鎌倉市役所で働く公務員・長倉和平(中井)の恋を描いたロマンチック&ホームコメディ。2012年の第1期とスペシャル版、14年の第2期に続く第3期目で、シリーズものとあって往年のファンが盛り上がったようだ。

 第1話は、もうすぐ60歳になる千明(小泉)と、定年を迎えたあとも再任用制度で働いている63歳の和平(中井)が、ある日の仕事帰り、いつもの極楽寺駅でばったりと会う。二人で他愛のない会話をしていると、千明は「気の合う誰かが、隣にいてくれたらいい」という言葉が心に浮かび、思わず笑みをこぼす。

 一方、鎌倉の古民家カフェ「ナガクラ」では、店長で和平の弟・真平(坂口憲二/49)と、和平の亡き妻との娘・えりな(白本彩奈/22)が働いている。そこに和平と千明、千明専属の脚本家で和平の妹・万理子(内田有紀/49)、専業主婦で和平の妹・水谷典子(飯島直子/57)らが集まり、変わらぬ日常を過ごしていて……という展開。

 視聴者のX上の反響は、《時が経ってもすーっとストーリーが入ってきて、まるでついこの前までドラマがやっていたんじゃないかと思ってしまう。 会話劇のようにテンポの良いところも、ゆったりした場面も鎌倉の今も、 ほんとに好きだ。 みんなの心の悩みも「そうそうそう」って》など、称賛と共感の声が多かった。

  1. 1
  2. 2
  3. 3