宮司愛海アナは「港浩一」呼び 釈明会見を10時間CMナシ放送の『イット!』が“古いフジテレビ”を壊す火付け役に

ピンズバNEWS編集部 ピンズバNEWS編集部
2025.01.28 03:00

■宮司アナの心境告白の“内実”

 フジテレビのアナウンサーとして同問題への心境を初めて明かしたのも『イット!』MCの宮司アナだった。

 1月17日の港社長の最初の会見終了後の『イット!』で、宮司アナは「一連の問題のこの大元、根本にいったい何があったのかということを、しっかりと第三者の目を入れて調べてもらう、そして会社が生まれ変わる……一歩にするべきだというふうに私は感じています。それがやはり信じてくださっていた視聴者のみなさまに対する、あるべき姿勢だとも思います」と言葉を詰まらせながら語った。

 また、「一連の報道を巡って意図しない目を向けられて傷ついている仲間が多くいます。とてもつらくて、自分たちで説明もできないといった、とてももどかしい状況に置かれています」とし「今回の会見は社員を含めて、全面的に公開はされませんでしたけれども、会社に対してはもちろん、調査はもちろんですけれど、社員に対する説明もしっかりと真摯に行なって、それを真摯に公表してほしいと思っています」とコメントした。

「17日の『イット!』でのコメントは、宮司アナ自身が考えて発したものだそうです。それだけ宮司アナは、フジテレビのアナウンサーたちが不安な気持ちになっていて、上層部に怒りを示している、ということを伝えたかったのではないでしょうか。

 宮司アナは同局で放送されたドラマ『エルピス―希望、あるいは災い―』(カンテレ・フジテレビ系)に共感しているともいいますしね」(前出の制作会社関係者)

 俳優の長澤まさみ(37)が主演を務め、2022年10月クールに放送された『エルピス』はテレビ局を舞台に、エースの座から転落した女性アナウンサーが、彼女に共鳴した仲間とともに冤罪事件の真相究明をしていくという社会派エンターテインメント作品。

 宮司アナは、23年7月に同作の佐野亜裕美プロデューサーにインタビューを行なっており、「報道番組が題材ということもあり、『エルピス』を毎週食い入るように見ていた私は、主人公の恵那が組織と戦いながら自分の生き方を見つめ直す姿に大きな勇気をもらった」と明かしていた。

「宮司アナ、そして『イット!』を制作するスタッフたちには、真実をありのまま伝えることで、自社の膿を出し切ることにつながれば、という思いもありそうです。『イット!』は今、“古いフジテレビ”を壊す火付け役のような存在になっていますね」(前同)

 視聴者からは、

《昨日の会見では、フジテレビ社会部の記者が質問に立ってたけど非常に強い口調で経営陣を詰問してたし、中継していた「イット」も会社に配慮せず、疑問点や批判点を解説してました》
《今回のフジテレビの会見で評価を上げたのは報道番組「イット」に関わっている全メンバー。貴方たちの勇気ある決断がなければ、記者会見は地獄だったとはいえ昨日の会見はなかったかもしれない》
《考えれば、「イット」のスタッフ、出演者の方達って、夕方からフジテレビ記者会見の終わる深夜三時半まで、ずっとスタジオ待機だったのか? お疲れ様でした》

 と、同番組を評価する声がXには寄せられている。

『イット!』が切り込み隊長となり、“古いフジテレビ”は壊れ、新たな会社へと生まれ変わることになるのだろうか。

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