横浜流星「3年連続で報知映画賞受賞」の快挙…20代No.1俳優の「3つの異端」【主演映画『正体』公開開始】

ピンズバNEWS編集部 ピンズバNEWS編集部
2024.11.29 07:53

■出演した『戦隊』も異色作だった

 そんな横浜は、2014年放送の戦隊ドラマ『烈車戦隊トッキュウジャー』(テレビ朝日系)の“ヒカリ/トッキュウ4号”で注目を集めた特撮俳優でもある。主人公の“ライト/トッキュウ1号”は、横浜と同じく人気俳優になった志尊淳(29)であり、1作品から2人も国民的俳優が誕生した伝説的な作品なのだが、同ドラマは戦隊としても異色作だったという。

【以下、『トッキュウジャー』終盤の重大なネタバレを含みます】

「横浜さん、志尊さんが出演した『トッキュウジャー』は脚本面の凄さからも非常に評価の高い作品です。横浜さんの特技である空手を盛り込んだアクション重視の回もありますし、登場人物の覚悟、悲痛なバックボーンから視聴層であるちびっ子たちの親御さんを泣かせたという逸話もあります。終盤のシリアスな展開は、小さな子どもを持つ親からすれば非常に気が気でない内容でしたからね」(特撮ライター)

 表向きには『トッキュウジャー』は“記憶喪失の幼馴染5人組ヒーロー”ということになっていたが、中盤に“実は敵を倒すべく、とある存在に肉体を成人化させられた小学生5人組”だったこと、“このままだと二度と子どもに戻れなくなってしまうこと”が判明。ライト(志尊)が1人だけ犠牲になろうとしたり、それに気づいたヒカリ(横浜)らも二度と家族とも会えなくなる覚悟で決戦に合流するなど、親が涙する名シーンが多い作品だったことで知られる。

 なお、脚本を担当したのは、小林靖子氏(59)。一般ドラマで言うところの野木亜紀子氏(50)のような実力とネームバリューのある、特撮ファンの間で知らない人はいない名脚本家である。

「『戦隊』といえばキャラごとに変身後の色が決まっていますが、『トッキュウジャー』では“乗り換え”することで色を交換できるというのも斬新でした。

 また、主題歌の歌詞に“戦え!”や“平和を守れ!”的なフレーズが1つもなかったり、敵幹部はトッキュウジャーが直接倒さず、別の要因で消滅したりと、王道の戦隊モノと少しズラした作品でもあった。

 横浜さんは“異端の俳優”として超一流への階段を上って行っていますが、そのルーツとなる『トッキュウジャー』も、やはり異端の作品だったということかもしれませんね」(前同)

 主演映画『正体』の公開が始まり、1か月と少し後には『べらぼう』の放送も始まる。25年も横浜の勢いが止まることはなさそうだ。

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