■問い合わせから2時間後に送られてきた驚きの“内容”
さらに、そんなGoogleマップのレビューが、なぜか非表示になる現象が発生した。7月28日にジャングリア沖縄の公式Xは、
《7月28日12:00 現在、「Googleマップ」において皆様にお寄せいただいたレビューやコメントが非表示になる、反映に時間を要する等の現象を確認しており、Google社に対し、状況・原因の確認を進めております。詳しいことが判明次第、改めて当アカウントにてお知らせします》
と表明。26日までに400件ほどあったレビューのほとんどが、7月27日午前には表示されなくなっていた。あまりに低評価が多かったため、パーク側が削除させたのではないかとの疑念も浮上したが、翌7月29日、琉球新報の取材にGoogleが「ポリシーに反する不適切な投稿が増加したため削除した」と回答。30日にはジャングリア沖縄の公式Xが、
《一昨日お知らせした「Googleマップ」でレビューが非表示になる等の現象について、一部報道されている通り当パークは関与しておりません。皆様からお寄せいただいたご意見・ご要望を真摯に受け止め、ジャングリア沖縄では日々パーク運営の改善をし、体験価値向上に努めてまいります》
と投稿。レビューを非表示にするように働きかけるといった行為はなかったと強調した。なお7月30日午前までに、非表示になっていたものも含めてレビューは見られるようになっている。前出の経済記者が言う。
「実際のアトラクションは、USJや東京ディズニーリゾートのようなレベルではなく、ハーネスを付けて山の上を滑空したり吊橋を渡ったりといった、よくある“アスレチック”に近いものが多い印象です。
さらにオープン直後で混雑していたこともあり、待ち時間が長いことや、敷地が広すぎてたくさんのアトラクションを回れないこと、屋根がある場所が少なく日光を避けられないことなどに対する不満も多かったようです。パーク内のスパが“よくある街の健康ランド”みたいだ、なんていう声もありました。那覇空港からバスで2時間20分というアクセス面も不評の一因になっているようです。ただ、一番の要因はやはり、広告などで高まった“大自然没入型”への期待が裏切られたことでしょうね」
USJや西武園ゆうえんちを手掛けた森岡氏の存在や、メディアでの取り上げられ方もまた、ハードルを高くしてしまったようだ。
「“テーマパーク請負人”としての森岡氏の仕事に期待している来場者は多かったでしょうし、特に地上波テレビでは、かなり好意的に取り上げられています。また、HIKAKINさんや堀江貴文さんなど、一部の影響力があるインフルエンサーが絶賛して紹介した結果、さらにハードルが上がってしまったという側面もあるのでは」(同)
ジャングリア沖縄の運営会社であるジャパンエンターテイメントは、“広告ビジュアルと実物との乖離”がここまでツッコミを受けたことについてどう受け止めているのだろうか──。同社広報に問い合わせたが、期日までに回答は得られなかった。
鳴り物入りでオープンしたものの、支持を得られず廃墟となったテーマパークは少なくないが……。炎上も込みで、にぎやかなスタートダッシュを切ったジャングリア沖縄の今後に注目だ。