■『ザワつく！』好調のワケ＆『一茂×かまいたち ゲンバ』ゴールデン特番も
『ザワつく！金曜日』がこれほど人気な理由について前出の制作会社関係者はこう話す。
「スタートからもうすぐ７年、もはや長寿番組とも言える存在で視聴者の視聴習慣としても定着したというのは大きいですよね。それに番組には通しのテーマがあるわけではなく、途中からでも見られる。“ながら見”するのにもちょうどいいですし、ある程度のフォーマットもできていて年配層は安心して見られます。
良純さんと一茂さんは今や大物二世タレント。歌舞伎役者ではないですが、多少ピントがズレた発言をしても許されるような存在になりました。高嶋さんも年配層にしてみれば、気が強いけど放っておけない可愛げがあるタレントですからね」
良純は元東京都知事の石原慎太郎氏（享年８９）の次男であり、叔父は昭和を代表する俳優の石原裕次郎さん（享年５２）。高嶋は、伯父が高島忠夫さん（享年８８）、従兄弟が高嶋政宏（５９）、高嶋政伸（５８）という芸能一家を親戚に持ち、父親はビートルズを日本に紹介した音楽ディレクター・高嶋弘之氏（９１）だ。
「年配層にとっては尊敬の対象で、親しみを抱いていたスターの子どもたちが、楽しくトークをしたり揉めたりする姿がウケています。３人とも育ちの良さが関係しているのかもしれませんが、見ていて下品さを感じないというのも大きいのではないでしょうか。
そして、一茂さんとかまいたちが共演する『一茂×かまいたち ゲンバ』（日本テレビ系）も存在感を放ちつつあります」（前同）
『一茂×かまいたち ゲンバ』は一茂、かまいたち・山内健司（４４）、濱家隆一（４１）が気になる”ゲンバ”で意見をぶつけ合う番組で、２４年１２月１日にスタート。日曜午前１０時２５分から１１時２５分にレギュラー放送されているが、４月９日に２１時枠で２時間特番が、６月９日にも同枠で２時間特番が放送された。
２時間特番第２弾は「安いのに質のイイものが集まるゲンバ」と、恒例企画「投資のゲンバ」の２本立てで、約６０年前に開業した生鮮食料品から衣服、日用品まで安くて良質な商品が集まる東京・府中の超巨大市場などに潜入した。
「『一茂×かまいたち ゲンバ』の企画と監修には、『２４時間テレビ』や『絶対に笑ってはいけないシリーズ』を手掛けてきた日テレのエース演出家で、２１年の人事で執行役員に昇格したＴ氏が入っていますからね。日テレが同番組に力を入れていること、期待を寄せていることがうかがえます。
かまいたちは特に若年層から大人気ですが、彼らだけだと幅広い層に見てもらえないということで、年配層に人気の一茂さんと組むことになったのではないでしょうか。『一茂×かまいたち ゲンバ』は４月に続き、６月にもゴールデン帯で特番が放送されたわけですから、ゴールデンやプライム帯への昇格も見据えているのかもしれません。
『ザワつく！金曜日』に加え、『一茂×かまいたち ゲンバ』も一茂さんのキャリアを代表する番組になっていく可能性もありそうですし、一茂さんの好感度や評価がここにきてさらに上がったことで、大晦日特番は『ザワつく！大晦日』の一強時代がしばらく続きそうですよね」（同）
ミスターの最期をしっかりと看取った一茂は、テレビ界でさらに重宝される存在になっていきそうだ。